スケッチ・コラム 第14回『 秋は紅葉? それとも黄葉? 』
10月下旬、京都はモミジが少しずつ色づき始めました。

いよいよ紅葉シーズンです。
写真は、一昨年、真如堂で見つけた落ち葉。
苔の絨毯に、赤色や黄色のモミジが風に吹かれて一枚一枚重なっていきました。
万葉集では、秋のモミジを「黄葉(こうよう)」と詠った歌がとても多かったそうです。

☆ 渉成園と東福寺通天閣

以前、ブログの中で万葉人は黄色を好んで歌に詠むのかなと書いたことがあったのですが、どうやら少し違っていました。
万葉集が書かれた奈良時代の終わり頃、貴族たちはお手本とした中国の漢詩などの影響で赤色のモミジも「黄葉」と書く習慣があったそうです。

☆ 法然院とねねの道

でもちょっと散策すると、本当に黄色のモミジにも出会うことができます。
例えば、哲学の道のそばにある法然院さんや、高台寺のねねの道。ぜひ色々な秋の色を探してみてください。
京都の紅葉は11月中旬から12月上旬に見頃を迎えます。
