都内で小さな税理士事務所を開業。(謙遜ではなく、本当に小さいです。笑)
京都には不思議な魅力がたくさん詰まっていると感じます。そう思うのは学生時代の修学旅行から始まっているのかもしれません。あの時は、圧倒的な存在感で迫ってくるお寺や仏像に衝撃を受けました。世の中が自分を中心に回っていると錯覚していた若者にはカルチャーショックだったと思います。
社会人になると、京都がまた別の風景に映ります。先斗町や祇園などの花街の雰囲気、時折すれ違う舞妓さんや芸妓さんの大人の香、中を覗きたい好奇心が高まる料理屋の暖簾。あのお客さんは一体どこの○○さんでどうしてあの舞妓さんと一緒にお店に入っていったのか? 大人の好奇心をそそるシーンが京都には幾つもあることに気づきました。
ネット情報が普及し便利になって世界が近くなりました。以外にもそのことが、世界にあまり見かけない日本の春夏秋冬を考えることになりました。そしてその四季の変化を一番感じさせてくれる街が京都だと感じています。桜が大好きで毎年1週間ぐらい京都に滞在します。でも京都の人に聞くと、桜よりも梅の香りが好きだと言われる方は多い。いやいや新緑の京都が一番京都らしいとタクシーの運転手さんは言っていました。
秋の紅葉は京都の一番のセールスポイントかもしれません。オレンジ色や真っ赤に染まったモミジがお寺の建物を邪魔しないように植えられている姿。普段感じない詫びとか寂とか、そんなことをつい思ってしまう季節です。
冬は京都観光のオフシーズンと思われる方も多いかもしれません。それはとっても大きな勘違いです。笑 紅葉が終わり静けさが戻った京都には京都人の暮らしの知恵をそばで見ることができます。冬の京都は私たち日本人の忘れ物を思い出す素敵な時間です。そして、その年に何回か降る雪がお寺の境内やひさしを雪化粧する瞬間を独り占めできるのもこの季節の特権です。
京都の暮らしと言うと、たくさんのお祭りもその一つかもしれません。春の葵祭、夏の祇園祭、秋の時代祭は特に有名です。祇園祭の宵山にちまき売りの子供たちが歌っているわらべ歌を聞くと、きっと京都の子供たちはこんな風に大人になるんだろうなと想像します。
それから、食文化もご紹介したいテーマの一つです。京都の人たちは自分の行きつけのパン屋さんを持っているそうです。街を歩くと窓ガラスごとに美味しそうなパンが並んだお店を見つけることがあります。観光でたまに行くだけでは発見できない京都の風景です。
まだまだ数えきれないほどある京都の魅力。これから、たくさんお伝えしていくことが出来たらと思っています。
桜井 旬(さくらい しゅん)